眠れなくてぼーっと天井を見ています。
こんな日は頭が巡ります。
実家にいた時の夜を思い出した。ぼーっと天井を見ていた。おっきな家に包まれて、おじいちゃん ばあちゃんが元気で、猫と妹に癒されて、美味しいご飯があって、お父さんお母さんがいて。太陽があたたかい。空が澄んでる。この緩やかな日常がずーっと続けばいい。このまま時が止まってしまえばいいのにって。
物理的にも、経済的にも、精神的にも、社会的にも守られていることを実感していた。
何も不自由なかった。一方で、思っていた。あるものが無くなるのはこわい。大切なものが手にあると、それを失うのが怖くなる。守りたいものがあることは弱さなのかな。なにかがあるってことは、荷物なのかも。臆病になっている。
時が来て、守られている屋根を外した。
少しずつ自分で歩き始めてる。実家を出て2年。自分のことを、実質2歳だと思ってる。よちよち。
守られてきたおかげで、分からないことだらけ、できないことだらけだったけど、何とかやってきた。できないことなんて、まだまだ数多にある。
最近、自分が人の助けになっているらしい。頼ってばっか、助けられてばっかだったのに。
助けられてばっかだったから、助けられるようになったのかもしれない。
なんか、弱くてよかったなって思った。優しさが循環してるのを実感したこの頃。