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「普通」

「普通」になりたくって。なりたくってなりたくって。

やっとなれた。普通がなんだと言われたら困るけど、内面的な話。当たり前に、周りにいる人のように何事もない平気な顔で暮らしているみんなが私から見た普通。当たり前に歩いてる。

なれたんです。なんだかふわふわする。地に足が着いた感じがしない。でも、とても楽。こんなに楽でいいのかと思った。大体の人はあまり深く考えずに生きているのもしれない。

暗い気持ちの時、頭があれこれと働いてスクランブル交差点のよう。次々と思いが生まれて死ぬ。分かりやすいようにゆっくりと話しながらお風呂に入るのが日課の時もあった。

ふわふわしていたら、楽しくて楽でいいな。でも、確実にふわふわしている時より暗いときのほうが頭が働いて、物事が深く見れる気がする。バランス。

 

 

少し変わるけど、内面的なことを抜いたら、私普通の中の普通だった。

身長、体重、運動能力、成績。

年代別平均値がどんな項目でもだいたい出ているけど、私はまさにその、全国平均ど真ん中 だった。全国のこの年齢の女をかき集めて混ぜて、人間一人を作ったら自分だろうと言うくらいに。全国の真ん中を知りたかったら私を調べればいいと言えるくらいに。

平均、普通、というのは

飛び抜けて秀でていない、という意味ではあまりいい意味を持たない。

例えば、私は高校のテストでクラス上位を目指そうと頑張っていた。だけど、どれだけ頑張ってもどれだけ手を抜いても面白いくらい真ん中からズレなかった。点数は上がれど順位は変わらず…。逆に、どれほど手を抜いても最低限の勉強はするし基礎知識はあるし、落ちこぼれることはないと気づいた時は謎に安堵した。

 

でも一方で、普通 というのは、誰かの理想であり憧れでもあると思う。自分が人より劣っている点があったとき、秀でなくていいから、せめて普通に、当たり前に過ごしているあの人のようになりたいって思うんじゃないかな。

社会的な視点から見ると、学歴、年収、外見、内面、それらが「普通」で「当たり前」であることって実は、かなり羨ましい位置になっているのではないか。誰もがストレートな人生を歩んでいるわけでは決してない。セーフティーネットがあるとは言えど、苦しい人がいる現状ではあると思う。

視野を広げてしまったけど、元に戻して身長、体重、運動能力、成績というもの普通であるけどもしかしたら、誰かの手に入れたい理想なのかもしれないな…と思った。そう思ったらただ普通の自分も少し愛おしく思う。

目立っていいことはないのだけど。それこそが魅力なのかもしれない。

だからこそ、私に魅力を見つけられた人は、センスいいね?って思います。